げっぷでお困りのかたへ
げっぷ（正式名称：おくび）は、胃や食道に溜まった空気が口から排出される生理現象です。
通常、食事中や飲み物を摂取する際に少量の空気を飲み込むことが原因で、特に問題視されません。しかし、頻繁なげっぷや不快感を伴う場合、消化器系の異常や生活習慣が関与している可能性があります。
げっぷの原因
空気嚥下
食事中の早食いや会話、ガムの咀嚼、炭酸飲料の摂取などにより、過剰な空気を飲み込むことでげっぷが増えることがあります。
食品の影響
炭酸飲料や豆類、脂肪分の多い食品は、胃内でガスを発生させやすく、げっぷの原因となることがあります。
消化不良
胃の機能低下や消化酵素の不足により、食物の消化が遅れるとガスが発生し、げっぷが増えることがあります。
考えられる疾患
頻繁なげっぷは、以下の疾患と関連している可能性があります。
機能性ディスペプシア
明確な原因がないにもかかわらず、上腹部の不快感やげっぷが続く状態です。
ストレスや食生活の乱れが関与していることがあります。
げっぷの検査と治療方法
げっぷの原因を特定するため、以下の検査を行うことがあります。
内視鏡検査
まずは胃カメラを受けていただき、食道の粘膜の状態をきちんと調べていきます。
胃カメラでは、胃や十二指腸の粘膜も細かく調べることができるので、げっぷの原因を特定するのに効果的です。病変組織を検査中に採ることができるため、確定診断が行えます。
当院では内視鏡専門医が、鎮静剤を使いウトウトした状態で受けられる苦痛の少ない検査を行います。胃カメラが苦手な方も、安心してご相談ください。
ピロリ菌検査
当院では迅速ウレアーゼ試験、組織検鏡法、尿素呼気検査、血液による抗ピロリ菌抗体検査、便中ピロリ菌抗原検査などすべてのピロリ菌検査の施行と評価が可能です。
そのなかで、最も除菌成功判定に適しているのは尿素呼気試験です。当院は、「POcone」という検査機器を導入しており、院内で検査を行い、終了後約2分程度で結果がわかります。従来の検査センターに送って1週間後に結果がわかるものと違い、当日検査結果の説明が可能です。
げっぷの治療は、原因に応じて以下の方法を組み合わせて行います。
生活習慣の改善
食事の際はゆっくりと噛んで食べ、炭酸飲料やガムの摂取を控えることが推奨されます。
また、食後すぐに横にならない、適度な運動を取り入れるなどの生活習慣の見直しも重要です。
薬物療法
逆流性食道炎が原因の場合、胃酸の分泌を抑制する薬剤や、消化機能を改善する薬剤を処方します。
ピロリ菌感染が確認された場合は、除菌療法を行います。
ストレス管理
ストレスにより胃腸機能の低下し、げっぷの原因となることもあります。
思い当たることがある方は、リラクゼーションやカウンセリングを取り入れることも有効です。
頻繁に出るげっぷが気になるかたは当院まで
頻繁なげっぷや不快感を感じる場合、消化器系の疾患が隠れている可能性があります。
当院では、経験豊富な消化器専門医が最新の設備を用いて診断・治療を行っています。
お悩み方は、登戸なかたに消化器・糖尿病内科までぜひご相談ください。
げっぷのよくある質問項目
げっぷは病気のサインですか？
げっぷ自体は通常の生理現象ですが、頻繁に出る場合や不快感を伴う場合、逆流性食道炎や胃の機能低下など、消化器系の病気が原因の可能性があります。一度医師に相談することをおすすめします。
げっぷが多いのは胃がんの初期症状ですか？
げっぷだけで胃がんを疑うことは少ないですが、体重減少や食欲不振、胃痛などの症状を伴う場合は注意が必要です。詳しい診断は医師による検査が必要です。
げっぷが多い場合に考えられる病気は何ですか？
頻繁なげっぷは、逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、胃潰瘍、またはピロリ菌感染などが関係している可能性があります。これらの診断には適切な検査が必要です。
げっぷがよく出るときの治し方は？
まずは生活習慣を見直しましょう。食事中はよく噛んで空気を飲み込まないようにし、炭酸飲料を控えることが効果的です。また、ストレスを減らすことも重要です。それでも改善しない場合は医療機関での診察をお勧めします。
げっぷを出すと楽になりますが、これは正常ですか？
げっぷを出すことで胃にたまった空気が排出され、一時的に楽になることは正常です。しかし、頻繁にげっぷをしないと気分が悪い場合や、不快感が強い場合は、胃や食道に何らかの問題がある可能性があるため、専門医に相談しましょう。
げっぷがよく出て胃が気持ち悪いのですが、どうすればよいですか？
げっぷと共に胃の不快感がある場合、逆流性食道炎や消化不良などが原因の可能性があります。早めに医療機関で診断を受け、必要に応じて適切な治療を受けることが大切です。
