胃内視鏡検査(胃カメラ)
胃内視鏡検査(胃カメラ)とは、正式には上部消化器内視鏡検査と呼ばれ、咽頭、喉頭、食道、胃、十二指腸を調べる検査のことです。胃がん、食道がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍のほかに、胃・十二指腸潰瘍、急性・慢性胃炎、胃・十二指腸ポリープ、逆流性食道炎、ピロリ菌感染症といった良性疾患の診断・検査などに有効です。
当院では、鎮静剤、鎮痛剤を使用して楽に受けていただけるように配慮しております。鎮静剤を希望されない方には、鼻からの経鼻内視鏡検査も行っております。
胃カメラでわかる疾患
食道の病気
- 逆流性食道炎
- 食道がん
- 食道ポリープ
- 食道裂孔へルニア
- 食道静脈瘤
- カンジタ性食道炎
- 好酸球性食道炎
- 食道粘膜下腫瘍
- 食道乳頭腫
- 食道アカラシア など
胃・十二指腸の病気
- 急性胃炎
- 萎縮性胃炎
- 胃潰瘍
- ヘリコバクター・ピロリ菌感染
- 胃がん
- 胃ポリープ
- 機能性胃腸症
- 胃粘膜下腫瘍
- 十二指腸潰瘍
- 十二指腸腫瘍 など
当院の胃カメラの特徴
苦痛の少ない鎮静下での検査
当院は、定期的にうけられるつらくない内視鏡検査を目標とし、積極的に鎮静剤使用しております。
落ち着いた状態で検査を受けていただけますので、胃を十分にふくらませて観察でき、見逃しのない正確な検査が行えます。鎮静剤はひとりひとりに合わせて使用量を調整します。
事前診察なしの検査、土曜の検査も可能
「何度も受診するのが難しい」「平日は検査が困難」の様な方でも当院では検査が可能です。
当日検査をご希望される場合は朝ごはんを食べないで、お電話をいただきますと空きがあれば当日でも対応ができる場合もございます。
最新の内視鏡システムを導入しております
最新の内視鏡システム世界的に評価の高い富士フィルム社のLED内視鏡システム『ELUXEO 7000』(最新鋭の内視鏡システム)を導入しています。
ハイビジョンモニターを採用し、鮮明な画像が得られます。通常の内視鏡のみに比べ病変の診断能が向上します。特にLCIは、胃癌の発見率が通常の光と比べ1.67倍であったと報告されております。
胃カメラ、大腸カメラ同日検査可能
大腸カメラも受けたいけど時間がなくて受けられないという方のために当院では胃カメラ、大腸カメラ同日検査を行っております。
鼻からの胃カメラ
鼻から挿入すると、舌根に触れることなく食道に入っていくので、咽頭反射が起こりにくくなります。カメラが胃の中を進むときに感じる、胃が押される感じも少なくて済みます。また、唾などで髪の毛や顔が汚れづらいこともメリットです。
ピロリ菌の検査も同時に可能
当院では胃カメラの際に、ピロリ菌の検査も同時に施行できます。健診や人間ドックの胃レントゲン検査で胃炎を指摘された方の中には、ピロリ菌感染の方が含まれています。ピロリ菌は胃がんの最大のリスクであり、いままで検査したことがない方は一度検査をお勧めします。
胃カメラ検査の流れ
検査前の食事と常用薬の注意点
前日
- 食事は夜9時までにすませてください。
当日
- 朝食事は食べないでください。水分の摂取は、水、お茶、スポーツドリンクのみでお願いいたします。
午後の胃カメラ検査の方は、朝早めに食べて、昼はたべずに来院してください。 - 糖尿病に対しての内服薬やインスリンは、当日朝は使用しないでください。
- 常用薬は朝早めに服用してください。血液をサラサラにする薬(抗血小板剤・抗凝固剤)も通常通り服用してください。
1ご来院
鎮静剤を希望の方は、車、自転車などの乗り物を運転せずに来院してください。
2検査
- 鎮静剤を使用する場合は血管ライン確保をします。
- 口からの場合は喉の麻酔を行います。鼻からの場合は、鼻の麻酔をいたします。
- 鎮静剤を必要に応じて使用します。
- 検査は約5分程度で終了します。
3検査後
- 鎮静剤を使用した方は30分程度休憩して頂きます。
- 検査結果の説明をいたします。
- 鎮静剤を使用した場合は、当日自転車、自動車などの乗り物の運転を控えていただきます。
- 飲食は、のどの麻酔がとれた1時間後から可能です。
検査費用
1割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|
胃カメラのみ | 約2,000円 | 約6,000円 |
胃カメラ+病理検査 | 約3,000~4,000円 | 約10,000円 |
胃カメラのよくある質問
眠ったまま胃カメラ検査をするのにいくらかかりますか?
当院の胃カメラ検査の費用は、1割負担の方が約2,000円〜約4,000円、3割負担の方が約6,000円〜約10,000円となっております。(病理検査の有無などによって変動致します)
胃カメラは鼻と口ではどっちが楽ですか?
当院では、鼻と口のどちらの胃カメラ検査も実施しておりますが、
「鎮静剤を使用した口からの検査」をお勧めしております。眠った状態で楽に検査を受けることができ、検査の精度もよくなります。
鎮静剤を使用しない場合は、鼻からの検査の方が比較的苦痛を軽減できます。
胃カメラは何年おきに受けるべきですか?
ピロリ菌感染が判明した方、ピロリ菌を除菌したことがある方は、定期的な検査が必要です。
胃がんのリスクが高くなるため、1年に1回のペースで胃カメラ検査をおすすめしております。それ以外の方は2-3年ごとの検査で問題ありません。
胃が痛いときは胃カメラをした方がいいですか?
胃痛がある場合は放置せず、胃カメラ検査を受診しましょう。
胃痛を放っておくと、胃がんの発見が遅れ、重篤化してしまいます。
胃がんは進行すると、心身共に負担がかかる治療が必要になってしまうこともあります。また、胃炎、潰瘍・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、機能性ディスペプシアなどの胃痛を伴う疾患の治療開始も遅れてしまいます。
胃カメラ検査は何分で終わりますか?
検査は約5分程度で終了します。鎮静剤を使用した方は30分程度休憩して頂きます。回復後、検査結果の説明があり、ご帰宅となります。来院からお帰りいただくまでの時間は、1時間程度です。